北園丈琉(きたぞのたける)「大怪我で消えかけた五輪切符・絶望から救ったのは内村航平だった」

TOKYO2020

2008年の北京五輪から日本の男子体操界を牽引してきた内村航平選手にとって、恐らくは最後のオリンピックになるであろうTOKYO2020。

内村航平選手は今まで団体戦における金メダルに固執してきましたが、TOKYO2020では、個人の鉄棒に出場、有終の美を狙います。

そんなレジェンド内村航平選手の後輩は着実に成長し、このTOKYO2020の団体戦においてもリオ五輪に続く大会に連覇を狙っています。

その団体戦を牽引するのは、内村航平選手の跡を継ぎ、これからの日本男子体操界を牽引する橋本大輝(はしもとだいき)選手です。今金メダルに一番近いと言われています。

しかし今回の記事でフォーカスするのは橋本大輝選手ではありません。最年少18歳でTOKYO2020の大舞台に挑む北園丈琉(きたぞのたける)選手です。

北園丈琉選手は、TOKYO2020の僅か3ヶ月前の大会で大怪我を負います。一度は消えかけた五輪切符ですが、そんな彼を救ったのは内村航平のひとことでした。

そして奮起した北園丈琉選手は、奇跡の大逆転で五輪切符をものにしたのです。

北園丈琉「全日本選手権で消えかけたTOKYO2020出場」

日本体操界に衝撃が走ったのは、今年4月に開催された全日本選手権の舞台においてでした。

同大会はTOKYO2020の代表選考会で、北園たける選手は団体枠での代表入りを狙うホープとして期待されていました。

そして北園丈琉選手は、その期待に応えるかのような活躍を見せ、ノーミスの離れ業をやってのけ、見事予選を1位通過。TOKYO2020への切符をほぼその手中におさめたかと思われました。


ノーミスの演技を続ける驚異的な北園丈琉選手のパフォーマンス!

しかし体操の神様はいないのか、北園丈琉選手を悲劇が襲います。

決勝の最終種目である鉄棒で、そのアクシデントは起きました。

鉄棒の演技中に落下してしまい、両肘の靱帯損傷、右肘を剥離骨折という大怪我を負ってしまいます。

こんな大怪我を負いながらも、演技を続行しようとする北園丈琉選手の執念には、恐ろしささえ感じました。

しかし前述の大怪我を負った北園丈琉選手には、鉄棒にぶら下がる力も残っていなかったのです。


落下しながらも、TOKYO2020への執念を魅せつける北園丈琉選手

TOKYO2020開催まであと3ヶ月。北園丈琉選手の手からTOKYO2020の切符が、遠く離れていった瞬間でした。

誰もが、北園丈琉選手のTOKYO2020出場は、もうあり得ないと思ったのです。

北園丈琉「絶望の淵から救ったのはレジェンド内村航平だった」

TOKYO2020が決まったのは、北園丈琉選手が小学校5年生の時でした。

その頃から真剣にTOKYO2020への出場を狙っていた北園丈琉選手にとって、大会3ヶ月前の大怪我には、絶望するしかなかったのです。

次のTOKYO2020への代表選考会は、1ヶ月後に行われるNHK杯。大怪我を負った北園丈琉選手にとって、1ヶ月という期間はあまりにも短過ぎたのです。

NHK杯への出場を半ば諦めていた北園丈琉選手に、レジェンド内村航平選手から電話が入ります。

「気持ちを切らさなければ、絶対に戻ってこられるから」

レジェンドからの励ましの言葉で、北園たける選手は奮起します。

「それまで気持ちはほぼ折れていたんですけど、その言葉で自信がつきました。」

北園丈琉選手は、NHK杯でのTOKYO2020出場に照準を合わせます。

内村航平選手からの電話は、北園丈琉選手の指導者である梅本英貴監督からの後押しもあったようです。

全日本選手権で大怪我を負った北園丈琉選手でしたが、大怪我を負ったのが、最終種目である鉄棒だったことが幸いし、6位でNHKは杯に臨むこととなりました。

執念でNHK杯9位という結果を残した北園丈琉選手、TOKYO2020代表条件10位以内という条件はクリアしたものの、同大会での内定は見送られました。

北園たける選手には、もう迷いはありませんでした。3週間後に行われる最終の代表選考会となる全日本種目別選手権に再び照準を合わせます。

北園丈琉「大怪我からの大逆転で五輪内定を手中に」

北園丈琉選手は、負傷の影響で高得点を取れておらず、全日本種目別選手権の予選、決勝で複数種目で高得点を取る必要がありました。大怪我から完全復活とはとても言えない北園丈琉選手にとって、この条件はあまりにも高いハードルでした。

しかし北園丈琉選手は過去にも、同じような経験をしていました。

清風高校1年生だった2018年10月、ユース五輪で男子個人総合、種目別ゆか、つり輪、平行棒、鉄棒の5冠を達成するという偉業を成し遂げた北園丈琉選手は、一躍日本体操界のスターダムを駆け上がります。

しかし、北園丈琉選手にとって、このユース五輪までの道のりは非常に険しいものだったのです。

ユース五輪選考会の直前1カ月前に左足首を疲労骨折してしまいます。それでも諦めなかった北園丈琉選手は怪我を克服し、ユース五輪への出場内定を決めたのです。

このような経験もあってか、北園丈琉選手は全日本種目別選手権で「また怪我するのではないか」という恐怖心と闘いながら4種目で決勝に進出します。

そして最後の種目は、2ヶ月前に大怪我をした鉄棒。北園丈琉選手の脳裏に再び悪夢が襲いかかります。

そして体操の神様は、北園丈琉選手にTOKYO2020内定切符を渡すのでした。

絶対にミスが許されない状況での、高得点を奪取しての奇跡の大逆転を、北園丈琉選手は成し遂げたのです。

この時の内村航平選手曰く、「北園丈琉選手は、言葉じゃ表せない何かを持って生まれてきた選手だと感じた」とコメントしています。

この神憑り的な逆転劇も、最後まで諦めなかった不屈の精神を北園丈琉選手が持っていたからこそ成し得たことでしょう。

TOKYO2020の大舞台でも、存分に戦ってその勇姿を私達に見せてもらいたいものです。

北園丈琉「TOKYO2020スケジュール・TV局と試合結果」

放送時間の詳細、放送局は分かり次第更新します。

日付(曜日)対戦国放送時間放送局
7月24日(土)予選①9:55〜12:30NHK Eテレ
7月24日(土)予選②14:25〜17:00NHK Eテレ
7月24日(土)予選③19:30〜22:30NHK総合
7月26日(月)男子団体決勝19:30〜22:30NHK総合

皆さんで、男子体操団体を応援しましょう!

TOKYO2020の関連記事は↓をクリック!



TOKYO2020
準特急トレンドニュース

コメント

error:Content is protected !!