近藤真彦さんに見る、権力者の慢心とモラル低下はもはや人間の本能

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マッチこと近藤真彦さんが、5年にわたる不倫をすっぱ抜かれ、自ら事務所に活動自粛を申し入れ、事務所側もこれを受け入れた。

不倫に関して言えば賛否両論がとんでもなくあると思うので、ここでは主題にはしないが、今回の近藤真彦さんの活動自粛には、それこそ人間の本能のようなものが作用しているのではないだろうか。

近藤真彦さんの功績

近藤真彦さんは、それこそ自分が物心がつき始めた小学生の頃に田原俊彦さん、野村義男さんとともにたのきんトリオとして活躍。その後歌手としてソロデビュー、爆発的な人気を誇っていた。私もよく真似をして歌い踊っていたものである。

曲を提供する側も超一流どころで、有名なのは筒美京平氏、山下達郎氏といったところだろうか。消して歌唱力がある歌い手さんではなかったが、レコード大賞も受賞されている。

その後田原俊彦さん、野村義男さんは事務所を退所。近藤真彦さんは退所せず芸能活動を継続、併行して趣味のレース活動を開始。単なる趣味にとどまることなく、全日本GT選手権では入賞を果たしている。

しかし近藤真彦さんの最大の功績は、何といっても事務所を退所せず40年以上第一線で活躍し続けてきたことだろう。それが事務所への最大の貢献でもある。

権力者が陥るわな

事務所社長、副社長を除けば、恐らく近藤真彦さんは事務所内での立場はトップだったに違いない。

個人としても成功を手にし、大手事務所のトップともなれば、普通の人間であれば、いわゆる『権力者』としての自覚が芽生え、それまでの言動が変化していったのは想像に難くない。   

権力者として富と名声を得た近藤真彦さんは、悪く言うと裸の王様だったに違いない。はっきり言ってこれは近藤真彦さんを責めることは出来ない。人が権力者となった時、自分を客観視する力が余程なければ、誰もがそうなると思うからである。可能性は0%だが、私がもしそういった立場になったら、裸の王様まっしぐらである。そんな権力者にとって、不倫など火遊び程度だったに違いない。

メディアの責任

近藤真彦さんの他にも、今年は芸能界からメディアによってたくさんの裸の王様が炙り出された。火遊びもあれば、犯罪もありと、ワイドショーは話題に事欠くことはなかっただろう。

確かに炙り出された人達の中には、本人は遊びのつもりでも客観的にはそれは犯罪だろう、と全くフォロー仕切れない人もいた。そんな記事を見て私を含む一般大衆は喜ぶのである。

メディアは大衆の関心を得る大きなネタを拾ってばら撒き収益を上げる。富を得た裸の王様が富を得るためにターゲットにされる。何とも笑えないサイクルがここにはあるのだ。

しかし、裸の王様当人だけが被害を被るならまだしも、その家族にまで被害が及ぶケースが多々あったことは見逃してはいけない。ここが一般大衆とメディアの境目だ。メディアはその記事の影響力を判断できる。もちろん大きければ大きいほどリターンは大きい。しかしそれに比例して、被害を被る人の枠もまた大きくなるのだ。

ゴシップ記事に言論の自由なんかを振りかざしても仕方がないとは思うが、今年の一連のゴシップには、吊し上げられる側と吊し上げるメディア双方に、何か『行き過ぎ』たようなものをどうしても感じてしまう。

人間の欲望は恐ろしい

権力や富を欲するのは人間の欲望である。上述したが、それはもうほとんど人間の本能に近いものを感じる。

欲望を否定する訳ではない。何かの役に立ちたい、貢献したい。人を助けたい、家族を幸せにしたい。そういった志も言い換えれば欲望だと思う。

しかし人の尊厳を傷付ける欲望もある。人の命さえ奪ってしまう欲望もある。だから人間の欲望は恐ろしいのだ。

今年世界を震撼させているコロナウイルスや異常気象による自然災害と、人間は見えない何かに警鐘を鳴らされているのではないだろうか?

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