やきとり大吉 コロナ禍でも勢力は衰え知らず 店主を目指す人が続出

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この赤提灯、きっと見たことない人はいないのでは?
そうです、やきとり大吉の赤提灯ですね。

今はコロナ禍ため、飲食業界には大きな逆風が吹いています。帝国データバンクによりますと、2020年に1000万以上の負債を抱え倒産した飲食店は780件にまで上り、過去最多となりました。

そんな中、やきとり大吉は新規出店を続け、その多くは繁盛店となっています。
今回ガイアの夜明けでは、やきとり大吉に密着し、その秘密を探ります。

やきとり大吉

やきとり大吉は、ダイキチシステム株式会社(大阪市中央区南船場)が展開するやきとり
チェーンです。なんと本部社員は13名。私も何度かいただいたことがありますが、どこのお店も割とこじんまりとしている印象を受けました。これも企業の狙いのようで、どの店舗も10坪程度を目安としているようです。複数店舗を回ってみれば分かりますが、メニューが店舗毎にちょっと違うんです。餃子の王将も同じ形式を取っていますが、チェーン店にも関わらずセントラルキッチンなどは設けず、仕入れや料理に関しても店主に任せているんだそう。これはダイキチシステムが、あくまで独立開業を促進していることを前提としているからです。

そして今、コロナ禍をきっかけに、大手企業や国家公務員を辞めて、やきとり大吉の店主になる人もいるそうです。

やきとり大吉 低コストで開業

やきとり大吉で独立開業するには、加盟金150万円と、お店開業時に100万円を本部に支払えば可能です。ちょっと信じられないくらいの少額なんですけど。通常初期費用など一切合切含めて、個人店では1000万円、チェーン店では3000万円が相場です。これを踏まえますと、250万は破格の金額ですよね。

出店場所は本部が準備してくれます。やきとり大吉って、いわゆる飲食店が立ち並ぶ一等地で見たことありませんよね?え?こんなところに?ってところにあるんですよ。これも企業側の狙いのようでして、店舗を小さく、満席でも少人数でオペレーション出来る、メニューも絞り込む、というノウハウがあるんですね。これは素人が真似しようとしても絶対に出来ることではありません。

やきとり大吉 研修

個人店を開業するのであれば研修などありませんよね、ぶっつけ本番。チェーン店でも2週間から4週間程度。しかしやきとり大吉は違います。3ヶ月も研修に時間を費やします。
これで開業費250万円で大丈夫なんでしょうかね?
もちろんやきとり大吉の店主を目指して、且つお金も支払って覚悟を決めた方々が3ヶ月本気で研修したら、違和感なく美味しいやきとりを食べられるんじゃないかと想像してしまいます。セントラルキッチンがないことも、この3ヶ月の研修で裏付けられます。店主は開業後、精肉店との契約もしなければなりません。仕入れも自分で判断して行います。もちろん串に刺さったやきとりがお店に届けられることはありません。

やきとり大吉 ロイヤリティ

チェーン店ですから、本当に独立しない限りは家賃、店舗使用料、そしてロイヤリティを
本部に支払わなければなりません。やきとり大吉では以下のような設定です。

店舗家賃:10〜13万円
店舗使用料:10〜13万円
ロイヤリティ:3万円(固定)
大吉グリラーフィー:1万円(固定)

前述しましたが、やきとり大吉は飲食店が密集している一等地には殆ど出店していません。このことから、店舗家賃も安く収まるんでしょうね。そして驚きなのはロイヤリティです。大吉グリラーフィーと合わせても毎月固定で4万円ですよ。これは凄いですよね。
以前ブログでワークマンの記事を書いたのですが、そのワークマンと同じ仕組みですね。
固定費があらかじめ決まっているんですから、お店が繁盛すればするほど、店主の懐に入ってくる金額は大きくなるわけです。これって、店主さんにとってはものすごく大きなモチベーションになりますよね。

やきとり大吉 開店まで

具体的な開店までのステップは次のとおりです。

・資料を請求。
・資料を見てやきとり大吉の理念やシステムを理解します。
・近くのやきとり大吉を訪問して、店主の仕事ぶりを体感する。
・本部へ連絡、ここで開業に関する相談や本部面談の日時を決めます。
・本部面談
・社長面接
・合格後、3ヶ月の研修開始

その後晴れて自分のお店をオープンさせることができます。
う〜ん、やっぱり面接はどこでもあるんですね。当たり前か!

やきとり大吉とコロナ

先行きの見えないコロナ禍。収束どころか緊急事態宣言が出されるレベルに達しています。中でも夜に営業している飲食店には大打撃です。それでも今、大企業や国家公務員の肩書を捨て、やきとり大吉の店主を目指す人が増えているんだそう。
もちろん私は当の本人ではないのでその心中は計りかねますが、ダイキチシステムが提供しているやきとり大吉の開業までのスキームには、私もちょっと夢を見たくなってしまう、
そんな魅力を感じます。

もちろん全ての店主が成功している訳ではないでしょう。
しかし8割以上の店主が10年以上お店を継続している実績がやきとり大吉にはあります。これは実に凄まじい確率なんです。通常飲食店は、オープンから3年以内に廃業する割合が7割、10年以内では9割以上が廃業すると言われています。やきとり大吉は、そんな飲食店のセオリーを見事に覆しているんです。

こういった実績は、このコロナ禍においていっそう輝かしく映るのではないでしょうか。
経営者になるわけですからね。開業費や毎月の固定費を本部に支払う必要はあれこそ、やきとり大吉には敢えて接客マニュアルがありません。これは、チェーン店だけれども、店主によってお店の色が違う、個性が出せる、そういったメリットがあるのではないでしょうか。

私が考察したやきとり大吉ですが、ガイアの夜明けを見ればより一層、やきとり大吉がなぜ成功しているのか、店主を目指す人が絶えないのかが分かるはずです。正直このコロナ禍において、私も他人事ではありませんので、オンエアを楽しみに待ちたいと思います。

ガイアの夜明け【コロナに負けない焼き鳥店 年末・年始の小さな物語】
1月12日(火) 22:00〜
テレビ東京系列にて



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